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設備投資期間と回収ポイント
管理ポイントの設計とデータ収集
基本的には「可視化」以上のステップにまで進まなければ回収につながるような成果を得ることはできない。
データを取得・収集し、蓄積するところは全てスマートファクトリー化のための事前準備の投資ばかりが必要になる。
データを簡単に取得できる仕組み(システム)が整っている場合ではない限り、成果が出るか出ないか見えないものに対してやみくもにデータの収集量を増やすというのは、良くない。
開始手順
まずは手持ちのデータを整理し、必要になる項目や粒度などを洗い出してから、データの取得方法などについて検討するという順番が合理的である。
この手順として分かりやすい技法としては、「IE(インダストリアル・エンジニアリング)の活用」がお勧めである。
一般的な投資期間と回収ポイントの作成方法
製造業のFA化や将来のスマートファクトリー化するには投資は必ず必要である。
特に設備レイアウト変更、動線など最大限に効率化する必要がある。
これら、設計期間も投資である。
また、データ取得方法が確立されていない場合は、可視化されていない。
スマートファクトリー化は、合理的に行うためには、可視化は必須である。
これら可視化の仕組みを作るのも投資期間である。
これらは、企業により、投資する設備の内容や、投資順序(Step by Step)等により、自社で計画を設計する必要がある。
この結果、総投資額、期間が決まってくる。
成果を確認するためには、KPIを段階構造(親KPI、子KPI)などを活用して実施すると良い。
将来的なスマートファクトリー実現の手順(参考例)
投資効果
人件費、作業時間(移動時間含む)、その他の効率、などとスマートファクトリーにかかった費用等を比較し、仮説と実績から査定される。
投資期間は、工場の現状、規模や内容により大きく違う。
上記は一般的なスマートファクトリー(智能工場)化に向けた投資に対する効果を検証するイメージである。
思い付きは、失敗のはじまりになりやすく、何事も計画無しでは、事は進まなく資金も出てこないので計画立案は必須である。
資金が出てても効果をどのように見るかを考えなければならない。
この根拠となるのは、先に示したデータで管理ポイントの設計が重要になる。
まとめ
IE(インダストリアル・エンジニアリング)の技法の活用により、数値と記号で表すと投資前の状況と投資後の効果が示しやすくなる。
投資の目的、導入から運用までにかかるまでの全ての費用と期間、そして導入後の効果の検証といったステップになるが、何事もデータ無しでは、投資した意味がぼやけてくる。
データは何を何のためにを先に決めて、どこからどこまでをどのようにデータ収集するかを決めることが重要である。
これが管理ポイントの設計である。
これらが確実に実施されてこそ、QCDの効果も明確になる。
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