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​グローバルPSIマネジメント

PSIとは
 

企業の製造(Product)、調達(Procurement)、販売(Sales)、在庫(Inventory)の見える化、

 

需給変動に対して、俊敏に対応するために、需給コントロールの仕組みを最適化し、サプライチエーンをスムーズに回す上での、需給マネジメントの体制や業務のやり方を改革することである。

※需給とは需要と供給で、マーケット顧客の重要に対して資材を購買し製品を生産して供給する。PSIでは複数の生産拠点間で生産能力、資材、製品などを適正にコントロールして、マーケット顧客に対して適正に供給できる体制を作る。

PSI改革の目的
 

①在庫量の最適化によりキャッシュフロー(余剰在庫削減)と

 顧客満足度(欠品の最小化)を最大化し、経営の貢献度を目指す。

 

②BCP (事業継続計画)対策では、カントリーリスク、災害対策など

 のグローバルビジネスのリスクを考慮したサプライチエーン対策

 、代替え生産を迅速に的確に行えるようにする仕組みを構築。

 

③グローバル業務の標準化とコストの見える化、コンプライアンス

 順守体制を構築する上で、PSIの仕組みは拠点間の情報が集約さ

 れるため、課題などの見える化が構築され、グローバル拠点の改

 善検討が可能。

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海外展開をした製造業・製造販売会社多くは、マーケットの需要予測から年次計画を立案し、各生産拠点の生産計画と資材の購買計画などから、予算を策定し、PSIで変動予測を行いながら業務を遂行することで、変動の激しいグローバルビジネスを生き残ることが出来る。
PSIマネジメントにおける業務改革領域
 

①需給コントロール機能(シュミレーション機能)

②販売・生産・調達業務・在庫管理業務

③サプライチエーンに関わる全ての業務

PSI改革の取り組み
 

①事業活動をタイムリーに把握できる経営モニタリングの実現。

 一般的に多くの企業は、グローバル展開した製造・販売拠点は、決

 算書でしか拠点の事業活動が見えない場合が多い。

 ほかにグループ内での商流の複雑化し、本当の収益構造(原価構

 造)がみえにくくなっている。

 

②全体視点で需給統制を実現する組織とマネジメントプロセス確立。

 

③PSI情報基盤の構築、

 需給マネジメントプロセスに合わせ、需給コントロールに必要な情

 報をタイムリーに見える化するためには、拠点ごとの異なるコード

 体系を見直し、実績収集方法や情報の持つ意味、粒度、タイミング

 を合わせ、経典を横ぐしで情報を整備することが求められる。

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PSI情報基盤の構築
 

販売計画値は、サプライヤーへの発注量や生産能力を考慮した供給量の検証する。

工場や物流倉庫の在庫を考慮した商品供給量の算出に利用し、効率的かつ実行可能な需給計画が立案される。

※常に予測値・計画値・実績値の間の差異を監視し精度を検証する作業も欠かせない。

グローバルPSI・全体最適化

​PSIシステムを構築することで、SCM(サプライチエーンマネジメント)が強化されて、製品の需給予測、資材購買計画、在庫計画など製造業:製造販売会社にとって重要となるグローバル全体の計画がモニタリングされて、グローバルでの在庫調整も可視化出来るようになる。

 
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​PSIシステム導入前
​PSIシステム導入後
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まとめ

今や海外に展開する製造業・製造販売会社は世界の至るところに販売拠点・製造拠点を展開している。
グローバルに進出すると、いろいろな変動が起こる。
例えば為替相場変動、政治的要因の変化、各国の法律改正や手続きの改正、各国の物価変動、今回のようなコロナなど、日本国内と違い変動が大きい。このため、進出した企業は、常に各国の需給関係をモニタリングして、生産計画や購買計画や在庫を把握して、それらをコントロールすることで、リスクを回避することが重要である。
日本の多くの製造業・製造販売会社は2007年頃からこのようなPSI改革を実施しており、今後はこの仕組みがないと自ら大きなグローバルビジネスリスクを背負うことになる。
これら社内検討や仕組みづくりや業務改善にITコンサルタントを活用して効率よく進める方法もある。
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